VOC分析用の水
以下の水質汚染物質はVOC分析に悪影響を及ぼすことがあります:
- 有機物
サンプルの作成・分析用の水に存在する有機物、特に揮発性有機化合物(VOC)は、高いバックグラウンドの原因となり、場合によっては特異度および感度に影響するため、VOC分析に悪影響を及ぼすことがあります。 - 塩素
一部のVOC、特に芳香族化合物は、塩素と反応して分解することがあります。 - 細菌
細菌は一部のVOCを分解するとがあるため、取り除く必要があります。細菌はまた、数種類の微小有機物を放出することがあり、これがVOC分析に悪影響を及ぼすことがあります。
ポイント・オブ・ユース活性炭を利用するVOCフリー水の製造
超純水に種々のVOCを約1ppb(1μg/L)の濃度で混入させました。この水を、専用の活性炭カートリッジ(EDS-Pak)を通過させて、各VOC濃度をカートリッジ出口で測定しました。Purge & Trap GC-MSシステムを使用してVOCを分析しました。その結果を下表に示します:
| 検査したVOC | |||
| ベンゼン | |||
| ブロモジクロロメタン | |||
| ブロモホルム | |||
| 四塩化炭素 | |||
| クロロベンゼン | |||
| クロロホルム | |||
| ジブロモクロロメタン | |||
| 1,2-ジクロロベンゼン | |||
| 1,4-ジクロロベンゼン | |||
| 1,2-ジクロロエタン | |||
| 1,1-ジクロロエテン | |||
| シス-1,2-ジクロロエテン | |||
| トランス-1,2-ジクロロエテン | |||
| 1,2-ジクロロプロパン | |||
| シス-1,3-ジクロロプロペン | |||
| トランス-1,3-ジクロロプロペン | |||
| エチルベンゼン | |||
| テトラクロロエテン | |||
| トルエン | |||
| 1,1,1-トリクロロエタン | |||
| 1,1,2-トリクロロエタン | |||
| トリクロロエテン | |||
| o-キシレン | |||
| m-キシレン | |||
| p-キシレン | |||
| (*) 混入量=EDS-Pakカートリッジ上流側の供給水中のVOC濃度 (**) GC-MSで測定するVOCの定量限界 (***) VOC-Pak下流側のVOC濃度 | |||
結論
VOC分析には超純水を使用する必要があります。純水装置システムの採水口に EDS-Pakカートリッジを使用すると25 °Cで比抵抗値 18.2 MΩ.cmで、TOC[総有機体炭素]5ppb未満の水を製造)、表にリストしたVOCの濃度を分析装置の定量限界未満に抑えることができます。
参考情報
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