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ウェスタンブロッティング用の水



ウェスタンブロッティングにおいて、水は、転写用緩衝液、ブロッキング溶液の調製に使用する緩衝液、一次抗体・二次抗体及び洗浄溶液の調製に用いられます。タンパク質の検出感度を向上させるために、不純物を含まない水を使用することが重要です。

  • 生菌及び生菌から生じる副産物
    生菌による汚染から生じる生物活性分子は、ウェスタンブロッティング分析の結果に影響を及ぼすことがあります。例えば、二次抗体をアルカリフォスファターゼで標識する場合、ウェスタンブロッティングで使用する水は、バックグラウンドの化学発光を最小限に抑えるため、アルカリフォスファターゼフリーでなければなりません。さらに生菌は、ブロッティング工程に干渉するタンパク質を放出する可能性もあります。

  • イオン
    再現性のある結果を得るために、ウェスタンブロッティングに用いられる緩衝液のイオン強度は、実験毎に同じである必要があります。緩衝液の調製に使用する水に含まれるイオン不純物は、常に低レベルに抑えられていなければなりません。

  • 有機物
    有機物に著しく汚染されている水は、蛍光シグナルに影響を及ぼす可能性があります。有機汚染は最小限に抑えることをお勧めします。

実験結果

さまざまなタイプの水から得られたバックグラウンドの蛍光発光シグナルを比較したところ、超純水で調製したものが、最も低いバックグラウンドシグナルを示していることがわかります(図3)。

図3.さまざまな水における、化学発光でのバックグラウンドシグナルの比較


ラット肝臓組織溶液中のウェスタンブロッティングによる熱ショックタンパク質70(HSP70)の検出において、Milli-Q水製造装置に限界ろ過膜を設置し採水した超純水を用いて処理したブロットは、市販ボトル水で処理したブロットよりも優れたシグナルを示しています(図4A及びB)。

図4. 限外ろ過膜により精製された超純水から得られた化学発光シグナル。(A)ラット肝臓組織溶液のウエスタンブロットによるHSP70の検出。発光基質の反応を触媒して発光を生じさせる西洋ワサビペルオキシダーゼで二次抗体を標識。(B)異なる溶液量におけるシグナル強度の比較。


     
 

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