UCOE遺伝子発現技術
Millipore's UCOE Technology (Ubiquitous Chromatin Opening Element) Winner of 2007 Frost & Sullivan Technology Innovation Award |
スピード・安定性・成功UCOE(Ubiquitous Chromatin Opening Element)発現技術は、クロマチン構造に対する作用から、安定に導入された動物細胞の遺伝子発現を大幅に向上させます。UCOE発現技術は、導入遺伝子のサイレンシングを阻止し、染色体組込み部位に関係なく均質性のある安定した高レベルの遺伝子発現をもたらします。UCOE発現エレメント(ほぼ常時活性化されていなければならないハウスキーピング遺伝子周辺領域から単離)は、小さなDNAエレメントであり、組込まれた導入遺伝子の周辺に転写活性、クロマチン構造を開かせ、染色体の導入遺伝子の部位に関係なく、タンパク質に転写される可能性を最大限にします。 |
特長
- UCOEクローンの50%以上について、UCOEを使用していないクローンの最良なものよりも高い発現を有します
- UCOEベクターは、UCOEを使用していないベクターよりも大幅に数多くの発現クローンを作製します
- 細胞株は第130世代を超えても安定しています
- 増幅なしで60日以内に高生産細胞株を誘導することができます
- 小さい(4-8kb)DNAエレメントはプラスミドごとに2本のタンパク質の鎖を作ることができます(例、抗体)
- 抗体、受容体、酵素、サイトカインなどを発現します
- 業界標準のプラットフォームに適合します(例、CHO細胞、CMVプロモーター、プラスミド、トランスフェクション試薬、培地など)
組込みの成功
動物細胞への導入遺伝子の組込みの成功は、組込み部位周辺のクロマチン構造に大きく依存します。ほとんどの哺乳類のクロマチンは高度に凝集して閉じた(ヘテロクロマチン)構造で、転写が抑制されています。従来のベクターでは、ほとんどの組込みは組込み部位の影響とクロマチンシャットダウン(chromatin shutdown)に悩まされ、ジーンサイレンシングと生産能を持たない結果となります。その結果、生産能をもつのはほんのわずかの細胞のみになりますので、安定導入(Stable-transfection)された細胞のプールは一般に低い生産性と安定性を示し、生産能を持たない細胞のジーンサイレンシングと過剰増殖によってプールの全生産性が即座に低下します。これにより、大量生産に必要な高発現安定クローンの発見が困難になり、また時間がかかってしまいます。UCOE発現技術のベネフィット
個々の細胞の生産性と安定性の高いプールから3–4週間以内にタンパク質をグラム単位で迅速に産生することが出来ます。これは、DNAと高価なトランスフェクション試薬の使用量を最低限に抑え、また後のステージでタンパク質が必要になる場合に備え、プールの分割サンプルが保存出来るといった、トランジエントなトランスフェクション法を上回る潜在的な利点です。
UCOEを使用した場合と使用しない場合とで抗体発現プラスミド90µgを使用して3x107 CHO-S細胞をトランスフェクトして薬剤セレクションを適用し、一旦十分な細胞数が得られたら、増殖が可能となる細胞密度で10Lのスケールの培養に導入しました。16日目に、1条件の培養では少量の非栄養の添加物を添加しました(+opti)。細胞分画の増殖に関するデータは以下のとおりです。
細胞の大半は安定性した高発現株ですので、従来のベクターを使用した「干草の山の中にある1本の針(needle-in-a-haystack)」を探すようなアプローチとは対照的に、製造に不可欠な生産性と安定性を備えた高い生産能のクローンの発見がはるかに容易かつ迅速になります。
重鎖および軽鎖をコード化するベクター(別々のプラスミド)をCHO-S細胞にコトランスフェクトし、その後、薬剤セレクションし、無作為に選択した96クローンについてスクリーニングを行いました。
ライセンシングの機会
UCOE技術は北米、欧州、日本国内で多くの医薬品やバイテクノロジー企業にライセンス提携されており、世界中で55件の取得済みおよび審議中の特許によって保護されています。非独占的なライセンスの許諾により、UCOE技術を研究または製造目的に使用することが出来ます。



